即興音楽とインプロ、音と声と彼方との邂逅

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カエルのうた
『ゆにわのうたひ』2005/4/29より転記

このところ急に暑くなって夏のようですね。
つい先日まで朝晩の冷え込みで室内が寒いので、朝一のお客さんの前にはストーブすら付けていたのに、今日は半袖です。
お陰で蚊が大発生してパソコン周辺を飛び回る始末。
今年は蚊帳を頂いたので対策はバッチリですが、いくらなんでもまだ吊る気にはなれないですね。

そんな温かい陽気に誘われて、今日は早速カエル達まで鳴き始めました。

僕は何故だか分かりませんが大のカエル好きで、今はなくなりましたけど数年前まではカエルを見つけると手の平の上でひっくり返してお腹をなでる(こうするとカエルは眠ってしまう)衝動にかられたものでした。

両生類という何だか中途半端(失礼!)な生き物故か?
オタマジャクシから足だけ生えている時の微妙な不格好さ故か?
何故だか異常に愛くるしく感じており、カエルを見ると顔がほころんでしまいます。
きっと食料危機が訪れても、僕はカエルだけは食べないでしょう!

冗談はさておき、僕がカエルが好きな一番の理由はあの「鳴き声」です。

カエルの生息域によっても違うでしょうが、僕の田舎でも梅雨時になるとカエルの大合唱が聞こえました。
ガシャガシャ言う高い声のカエルに混じって、低い声のウシガエルがグオーングオーンと鳴くというのがウチの方でのパターンでした。
幼い頃はあの低い声が止むと、まるで無呼吸症候群の親の寝息が止まった時のように落ち着いて眠れないのです。
そうして夜は更けて行き、明け方近くの薄い意識の中でいつしか高いカエルの声は、幾重にも重なる無限のリバーブのように脳裏でこだまして、まるで時間の迷宮に取り込まれたような錯覚すら起こさせました。

バリのコテージに泊まった時も近くの川でカエルの合唱が聞こえましたが、そこでは高い声のカエルが4回鳴く間に、低い声のカエルが1回鳴くのです。
つまり完璧に16ビートで鳴いている、それはバリの伝統芸能「ケチャ」そのものでした。
ケチャはカエルのダンスとも言われていますが、本当にそのまんま過ぎて笑ってしまいます。

日本ではそんなにビシッとしたビート感はなくて、おおよそ拍子というより高い方は早く鳴き、低い方はゆっくり鳴くといった所謂「間」の世界。
やはりこうした環境音から作られる音楽の民族性って大きいような気がします。

ならばカエル君達も、実は音楽の源泉ミューズの化身なのではないでしょうか?
少なくとも僕にとってはそうです。
| おと | 22:27 | トラックバック:0コメント:0
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出雲在住 即興ピアニスト、ヒーラー 

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