即興音楽とインプロ、音と声と彼方との邂逅

即興実験工房 ゆにわ

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ミルコのひかり
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”ある偉大な音楽家が、演奏する時瞳を閉じていた
音楽に耳を澄ませるためさ
見えなくても、音や言葉を聞いていればわかる
からだ全体で感じる
五感をいっぱいに使うんだ”

映画が大好きな10歳の少年ミルコが、小さな事故によって視力を失ってしまう。
ところが、この事がかえって彼の内在した感性に火をつけたのか、一台のテープレコーダーとの出会いから、この世界に満ちる様々な『音』に、彼自身の可能性を開花させてゆく。
この映画は、現イタリア映画界の第一線で活躍するサウンド・デザイナー、ミルコ・メンカッチの少年時代の実話に基づいたストーリーらしい。

ネタバレの恐れもあるので、多くは書けないのだけれど、久しぶりに清々しく心地よい物語を聞いた感があった。
彼自身のクリエイティビティにも感銘を受けたが、こうした『障碍』を持つ子供に接する大人の態度いかんによっては、彼の現在も、可能性の開花もあり得なかったかもしれないという事実がありありと描き出されている。
彼には、彼の『新しい遊び』を理解し、一緒に楽しむ事のできる最高の友人達と、一風変わった彼の才能をいち早く認め、規制の枠にとらわれずに彼を庇護したよき教師がいた。冒頭のセリフはその教師のもの。

映画の最後に、子供達の演じる『音』の童話劇のシーンがあるのだが、ここに至るプロセスが見物。ストーリー展開云々もあるが、『音』という新たな遊びのツールを発見してゆく子供達が本当に活き活きとして、『音』に触れる喜びがこちらにまで伝わってくる。

ここ最近、フィールド・レコーディングが密かなブームとなっている。
それに必要なコンパクトで良質な機材も続々発売されているので、一昔前のようにパラボラ・アンテナのような集音マイクと、大きくて重たいレコーダーを担いで野外に繰り出さなくとも、片手にもった小さなレコーダーと小さなマイクひとつで、電車の中でもトイレでも、どんな場所にでも繰り出して、そこに満ちる『音』を拾い集めて来る事ができる。

ビデオカメラも小さくなって、それこそ携帯電話でも画像が撮れる時代、いろいろなものを記録するのに画質はともかく何でも撮れるようになっていはいるが、少し逆行して『絵』のない『音』だけを記録したもの(もしくは画面を消して目を閉じて音だけ)を聞くと、時に実際に目で見るよりもより多くのディテールを『感じる』ことができる事がある。
そして、そこには小さな『錯覚』というトリックも含まれていて、実態の分からない不思議な音が何気ない日常の中に潜んでいたり、その場に居た時には聞こえなかった別の角度の時間が、その中で感じられたりもする。

この映画は、そうした日常の中に潜む『音』の愉しみを、充分に思い出させてくれた。

『ミルコのひかり』公式サイト
ミルコのひかり
| おと | 00:54 | トラックバック:0コメント:0
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出雲在住 即興ピアニスト、ヒーラー 

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